季節の変わり目のからだと食事。

2023.09.27

季節の変わり目の身体と食事
  • 今年の初秋は、暑かったり、涼しかったり、蒸し蒸しとして急な雨に合ったりと不安定な気候が気になります。
    秋は、熱を冷ます夏の食事から、少しずつ身体を温める食事を摂りながら、次にくる冬に向かって、しっかりと栄養を蓄えたい時期。

    季節の変わり目なので、免疫力が低下したり、天気の変化や状況の変化でストレスからイライラしてしまったりと体調管理も気になるところです。
    今回は、秋から冬に向かって、体調が整うように食事を整える方法と食材をご紹介したいと思います。食欲の秋を堪能し、冬に向かって体調を整えましょう。

季節の変わり目の身体の変化に要注意!

気温の変化が多く、体調も崩れがち

気温の変化が激しく、冷えすぎたり、蒸し暑かったり、血行不良などによって冷え症や肌トラブルが起きることがあります。

免疫力が低下し、風邪を引きやすい

 変化の多い時期には、忙しくて充分な食事が摂れなかったり、生活のペースが乱れたりする事で、免疫力が下がってしまいます。疲れが取れにくい、風邪を引きやすいなどの症状があったら、要注意です。

ストレスによる睡眠不足など、生活習慣の変化

季節の変わり目は、環境の変化や社会環境の変化が多い時。イライラしてストレスがたまり、睡眠不足などに陥ることも。充分な睡眠と必要な栄養を摂ることが大切です。

食べすぎ

秋は美味しい食材が多く、ついつい食べすぎてしまう事も。夏に冷たいものをたくさん食べて弱った胃腸に無理をさせないよう、セーブする事も大切です。

冬に向けて強い身体を作るために

秋は、冬に向かって備えるための、栄養豊富な食材がたくさん出回ります。そんな秋の食材をピックアップ。食材の特徴や摂りたい栄養素などをご紹介します。

きのこ

食物繊維が豊富で、食物繊維の一種、βグルカンは免疫力アップや抗ウイルス効果が期待されます。カロリーも低いので、食べ過ぎるこの時期におすすめ。

さけなどの魚介類

秋に取れる秋鮭には、たんぱく質が豊富に含まれ、日本人が不足しがちなビタミンD、血行を改善するビタミンEも豊富に含まれます。秋さばは脂がのり、DHAやEPAが多く含まれ血管を守ります。魚介には免疫機能の維持に必要な、亜鉛などのミネラルも豊富です。

青菜や人参、レンコン、白菜

青菜、人参などに含まれるβカロテンは、粘膜を強くし、ウイルスなどの感染を防ぎます。レンコンや白菜に含まれるビタミンCは免疫力を高めます。

さつまいも、かぼちゃ

食物繊維の豊富なさつまいもは、ビタミンCも豊富で腸内環境を整えます。かぼちゃは、ビタミンEやβカロテン、ビタミンB1、B2が豊富に含まれます。

秋におすすめの料理

鮭やキノコを使った、ソテーや蒸し物

たんぱく質や食物繊維が豊富。炒め物に使う油でビタミンDの吸収を高めます。

お肉とさつまいもやれんこんを使った炒め物

牛肉はミネラルが多く、鶏肉は消化吸収が良く、豚肉はビタミンBが多いので疲労回復に役立ちます。それぞれの素材と摂りたい栄養を考えて、食材を組み合わせて美味しい炒め物を作りましょう。

ネギや生姜など香りの強い食材と組み合わせた、汁物やスープ

血行改善や免疫力アップ、代謝アップのために、ネギや生姜、にんにく、唐辛子を使って、汁物やスープを作りましょう。きのこは切る手間も省けて、火の通りも良いのでおすすめです。

味噌や豆腐、大豆麺など大豆加工品を使ったあったか汁や麺

大豆加工品は、豆腐や味噌、麺など身近なものが多くあり、免疫力を高めるのに役立ちます。大豆麺は糖質もなく、たんぱく質が豊富です。この時期は味噌を使った温かい麺やあんかけなどがおすすめです。

夏から秋、冬に備えるための食習慣

1.たんぱく質や食物繊維、ビタミンA、C、Eをバラバランスよく摂り、免疫力を高める食事を心がけましょう。

2.お魚や野菜、旬の食材を上手に組み合わせて、健康的で美味しい食事作りを楽しみましょう。

3.秋が旬の素材は旨味が強いので、食材そのものの味を楽しみ、柑橘などを上手に使って、減塩を心がけながら食べ過ぎを防ぎましょう。

旬の素材を上手に活用して、楽しみながら健康的な食事摂り、適度な休養、運動を心がけ、冬に向かって寒さに負けない身体を作りましょう。


株式会社 FarmTable
栄養士 本川洋子